世の中には

いろんな考えがある。

ひとつではない。

ダンスについては特にそういえるかな。

こたえはひとつではない。

もはやこたえなどないともいえる。

闇の中だ。

高校ダンス部のダンスについて言えば、振りや動きやタイミングや形を揃えることに徹底的にこだわることもまたひとつのあり方だろうし、当然ながらそこに主眼が置かれているともいえる。

一条も当然、必死で揃える。

それに変わりはない。

ただあまり得意ではないし、正直、興味もあまりわかない。何か別の方法はないものかと考える。

そもそも高校ダンス部のダンスなので、大人数で踊る。バラバラで踊ったところで大人数で踊ることの、その持ち味や魅力や迫力や存在意義は、発揮できないであろうと思われる。

みんなで揃えるのが最善の方法。

ストリートダンスなるものは基本的に30人とか40人とかで踊る感じではないんやろな、とも思います。

そうなんやろな、と。

そういう攻めぎあいの中で、

つらつらとした葛藤の中で、

新しい何かを探し続けるしかない。

新たなる地平線を。